2012年12月30日日曜日

外からみえる日本企業と中からみた日本企業


叩かれ、蔑まれる日本企業


昨今何をしても日本企業が叩かれるので、勤めてる一人としては非常に肩身が狭い思いをしています。

例えば某日本企業が炊飯器にandroidを搭載したときはめっちゃ叩かれたのに、サムソンが冷蔵庫にtwitterつけたときは礼賛されるばかりか、「日本企業にこの発想力はない!」と、ちょっと前の批判はどこいったのよ、と文句を言いたくなるばかりの始末です。

業界初! アンドロイドスマホと連携の炊飯ジャー登場にびっくり【売れ筋チェック】

冷蔵庫にツイッターがついた!サムスンの発想力に日本メーカーは追いつけるか


主義主張もなく、ユーザが食いつきそうなネタを展開している各種メディアにはなんの感情もわきませんが、このような日本企業叩きを記事を喜んで読む人が多い現状がとても悲しくなります。

まあ結果を出してない人間が何いっても説得力がないのと同じように、今の状況で「日本企業って実はこんないいとこあるんだぜ!」なんていっても誰も興味を持たないでしょう。

超長期的な会社経営の観点で、新卒主義、長期雇用、集団主義の利点を合理的に反論することに成功したとしても、「でも利益出てないじゃん」で一括されればそこで黙るしかないでしょう。

でも、それでも、日本企業は実体以上に叩かれて蔑まされている気がしています。

本当にほんなにひどいの?


なぜなんでしょう。

悔しいのでしばらく考えたことがありますが、どうやら、それは日本企業に務める人間の情報発信に問題があるような気がしてます。

勤めているとすぐに分かるのですが、実は会社に満足している方々は少なからず存在します。中には会社を愛しててとても献身的に働いている方もいます。

静かなる満ち足りた人たち


ただし、そのような方々は積極的に会社のいいところについてtwitterやfacebookでほとんど情報発信をしていません。恥ずかしいのか、反論された叩かれるのがいやなのか、必要性を感じてないのかはわかりませんが、とにかくネットにコミットすることがほとんどありません。

他方、比較的、会社に文句のある方は、毎日のように不満を公にばらまきます。

また、これは一人一人に限っても同じ話が当てはまります。
いい時は何もtweetしないのに、何か不満があるときだけtweetすることが多い、というのは結構当てはまる人も多いのではないでしょうか。

この結果、おそらく全体で見れば日本企業についての情報は悪い点ばかり外に出ていくことになり、外の人から見れば悪い点しか目につかなくなるでしょう。

2012年12月28日金曜日

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

第1章 発明革命
第2章 新産業革命
第3章 未来の歴史
第4章 僕らはみんなデザイナー
第5章 モノのロングテール
第6章 変革のツール
第7章 オープンハードウェア
第8章 巨大産業を作り替える
第9章 オープンオーガニゼーション
第10章 メイカーズの資金調達
第11章 メイカービジネス
第12章 クラウド・ファクトリー
第13章 DIYバイオロジー


3Dプリンターの普及による次世代を描いた本。

ソフトウェアの世界でオープンソース化が起きたように、今度はハードウェアの世界でオープンソース化(オープンハードウェア)が起きると予見しています。

思いついたアイディアをCADなどのデジタルツールで設計し、最近話題の3Dプリンタで試作品を作りフィードバックを行い、SNSなどを通じて賛同者を募り、そこで製品を気に入った人から資金を集めて会社を起こしていく。これによってスタートアップの障壁は一段と低くなり、新たに多くの企業が花開く新しいものづくりのあり方が描かれています。


実用ベースでどこまで作れるのかはまだまだ未知数ですが、少なくとも趣味ベースではとっても面白い未来がまってそうです。