叩かれ、蔑まれる日本企業
昨今何をしても日本企業が叩かれるので、勤めてる一人としては非常に肩身が狭い思いをしています。
例えば某日本企業が炊飯器にandroidを搭載したときはめっちゃ叩かれたのに、サムソンが冷蔵庫にtwitterつけたときは礼賛されるばかりか、「日本企業にこの発想力はない!」と、ちょっと前の批判はどこいったのよ、と文句を言いたくなるばかりの始末です。
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主義主張もなく、ユーザが食いつきそうなネタを展開している各種メディアにはなんの感情もわきませんが、このような日本企業叩きを記事を喜んで読む人が多い現状がとても悲しくなります。
まあ結果を出してない人間が何いっても説得力がないのと同じように、今の状況で「日本企業って実はこんないいとこあるんだぜ!」なんていっても誰も興味を持たないでしょう。
超長期的な会社経営の観点で、新卒主義、長期雇用、集団主義の利点を合理的に反論することに成功したとしても、「でも利益出てないじゃん」で一括されればそこで黙るしかないでしょう。
でも、それでも、日本企業は実体以上に叩かれて蔑まされている気がしています。
本当にほんなにひどいの?
なぜなんでしょう。
悔しいのでしばらく考えたことがありますが、どうやら、それは日本企業に務める人間の情報発信に問題があるような気がしてます。
勤めているとすぐに分かるのですが、実は会社に満足している方々は少なからず存在します。中には会社を愛しててとても献身的に働いている方もいます。
静かなる満ち足りた人たち
ただし、そのような方々は積極的に会社のいいところについてtwitterやfacebookでほとんど情報発信をしていません。恥ずかしいのか、反論された叩かれるのがいやなのか、必要性を感じてないのかはわかりませんが、とにかくネットにコミットすることがほとんどありません。
他方、比較的、会社に文句のある方は、毎日のように不満を公にばらまきます。
また、これは一人一人に限っても同じ話が当てはまります。
いい時は何もtweetしないのに、何か不満があるときだけtweetすることが多い、というのは結構当てはまる人も多いのではないでしょうか。
この結果、おそらく全体で見れば日本企業についての情報は悪い点ばかり外に出ていくことになり、外の人から見れば悪い点しか目につかなくなるでしょう。
大人気の外資系企業
最近大人気の外資系企業ではそのようなことはないようです。
佐藤知恵氏の『外資系の流儀』では、会社についてネガティブな発言をすると村八分にされたり、上司に告げ口されたり、転職で不利になったりすることが述べられています。
確かに外資系企業の悪口ってネットじゃそんなに見ないですよね。
さすがに、すべての外資系企業が、全従業員に100%な満足を提供できる素晴らしい会社なわけがないので、常々この点は疑問に思っていたのですが、この本を読んで理由がわかった気がしました。
日本企業はなんだかんだいって温厚なので、上司の目の前で会社の悪口いっても何の罰則もないですよ。それどころか上司の目の前で上司の悪口いっても実質的なペナルティはないと思います。(さすがにやったことないですが。)
しかし、なんでもいいから日本企業を叩けば注目を浴びる現象は一刻もはやくなくなってほしいですね。叩かれつかれたという理由だけで外資系に転職したくなることもたまにあったりしますよ、ほんとに。
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